ごあいさつ

こんにちは。
ランドクリエイター代表の小川と申します。

私は東京で庭師として造園の道に入り、現在も自ら庭の施工(工事)や管理(メンテナンス)という地道な手仕事を続けています。

当事務所の特徴として、『現場感覚』と申し上げたのもそういった理由からで、日々現場で生の空間と素材に向き合い、試行錯誤を繰り返しています。

そして、そこで今なお培われている肌に染み付いた感覚を元に外部空間を設計し、自ら手を出さない監理者として、現場に向き合う時にもその感覚を役立てています。

造園工事によってつくられる空間も、まずはクライアントの要望を加味し、素材の配置とバランスによって成り立つデザインの世界ですので、まずはそれらを首尾よくまとめて、見栄えよく収める必要があります。

そして、それをするためには、素材に関する知識が重要です。
造園では、他に一つとして同じものがない自然素材を巧みに使いこなす術を知っていなければなりません。

造園で使用する自然素材では、植物、石材、木材などがあります。とりわけ、植物は生き物であり、イレギュラーな素材です。
植えられた後も生育を続け、時に激しく変化します。

その動向は、個体差にプラスして、あらゆる環境に左右されるため予測が難しい面があり、どれだけ適正に変化を読んだ設計ができるか、また予測不能な変化をした時にどうリカバリーするかが、良質な空間を維持し続けられるかどうかの分かれ目になります。

各種施設において、建築やインテリアを経営上の資産ととらえることに異を唱える方は少ないと思います。
一方、その外の空間に対しては無関心、おまけ程度にしか考えない人は多いものですが、外部空間もやり方次第で立派な経営資産になりますので、有効活用しない手はありません。

私共の仕事は、竣工時がゴールではありません。
その時どんなに素晴らしく仕上がっても、数年たつと魅力を失い、10年もすると誰も振り向かないようなものが世の中にはあふれています。

竣工後も呼吸を続け、美しく変化し続ける外部空間づくりに、私共をどうかお役立てください。